NGT48がファンとの私的交流防止に新ルール決定 再出発メンバーの思いも明かす
アイドルグループ・NGT48が21日、新潟市のNGT48劇場で、「今後の活動に関する発表会」を開催した。グループ運営会社である株式会社Floraの岡田剛社長(42)は、過去の運営による“隠蔽体質”からの脱却を宣言。また、新たな活動ルールを設定し、罰則を強化することも明かした。
岡田社長はNGT48の活動指針を「地元や地域の素晴らしさを全国に伝え、多くの人に愛されるグループ」と発表。加えて、新たなルールとして、(1)SNSのDM(ダイレクトメール)機能禁止 (2)SNSのサブアカウント禁止 (3)ファンとのやりとり禁止 (4)ファン接触時の即時報告の4点を挙げた。
ルール違反時の対応として、違反内容を速やかに公表した上で、「内容と回数を考慮し、『活動制限』『活動休止』『契約解除』のいずれかとする」と発表した。NGT48では、2018年12月に当時メンバーだった女優・山口真帆(24)が、新潟市内の自宅で男性2人から暴行される被害を受け、19年1月に自身のSNSで告発。運営側と衝突する中で、一部メンバーとファンとのプライベートな交流があったことが指摘されていた。
時折、涙も流しながら会見に臨んだ岡田社長は「ファンの皆さまにも助けていただいて、NGTのことを一緒に考えていきたい。運営サイドとファンの皆さまがしっかりコミュニケーションを取れる場があった方がいい」とし、「(仮)NGT48を支援する会」の設立を発表。ファンやメンバー、運営側からの代表者を含めて20~30人程度の規模とし、新ルール・施策の徹底を図る構想も明らかにした。
昨年8月の劇場公演再開の歳には、山口の事件で新潟県警から事情聴取を受けていた西潟茉莉奈(24)が「今日を迎えるまで、真実ではないことが広まってしまって…。すごくメンバーみんな苦しんだんですけど、言われてるようなことが真実であるならば、このステージには絶対に立てません」と、涙ながらに現存メンバーと卒業メンバーの対立や、暴行への関与を否定していた。
再出発におけるメンバーの事件に対する思いを問われると、岡田社長は「1人1人と話をして、たくさん辛い思いをしていました。『自分に何かが足りなかった』と葛藤している部分もありました。そういうものを全て受け止めて、30人で前を向くとメンバーが決めた」と回答。「(昨年8月)当時はそういったこと(不満)はあったかもしれませんが、今はNGT48のために自分ができることは何だろうと考えてくれている」と前向きな思いを代弁した。