ＴＯＫＩＯの長瀬智也が脱退、ジャニーズ事務所退所を発表。城島茂、国分太一、松岡昌宏の３人はジャニーズ内に新会社「ＴＯＫＩＯ」を立ち上げることを明らかにした。３人が運営する会社は何を生み出すのか。３人の話から「ＤＡＳＨカンパニー」というイメージがうかがえた。

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　城島（以下城）「このたび長瀬智也がＴＯＫＩＯから離れてということになりまして、僕らとしては温かく彼の意思を尊重しつつ来年の３月いっぱいまでこのメンバーでがんばっていこうと前向きな感じで送りだそうと」

　－時間的な経緯は

　松岡（以下松）「数年前からアルバムつくるときとかに意見出しあうんですが、何年か前から自分の考えている音楽とか我々に説明してくれるようになり、僕らに色んなパスをくれるようになって、『僕がやりたい方向はこっちなんだよ』というのを少しずつ示してくれるようになって。ここ１年くらいでしょうか。自分の中で固まったんでしょう。自分の方向性、信じるとこに行ってみたいということで、なるほどと。気持ちよく送り出しますということになりました」

　－長瀬自身は表舞台でやることはなくなる？

　城「どこかに所属してというより、自分自身の培ったことをやっていきたいということみたいです」

　国分（以下国）「彼が経験したことをどうやって表現していくのか。どんなもの見せてくれるのか楽しみ。このくらいの年齢になってくるとどんな会社でもセカンドステージになって独立する人がいるのも普通だと思う。僕らもすんなり、彼がやりたいことを受け入れました。本当はもっとけんかしたかったんですがね。やっぱり僕らいい感じに年取ってきましたね」

　－退所について最終的に決めたのは。

　松「去年。１年くらい前。いろいろ準備が必要だから。前向きに準備していこうと、去年の夏ごろ決まった」

　－今年のどこかのタイミングで発表しようと？

　松「はい。コロナがなくても今くらいになったかな。関係者とかファンの方々に報告というのもあるし」

　国「そしたら手越（祐也）があんなこと（退所）になって（笑）」

　－長瀬は音楽性の違いといっているが、ソロ歌手としてやっていく？

　国「違うんじゃないですか。音楽はやっていくと思いますけど音楽にかかわらず映画とかいろんなものに興味があるみたい」

　－引退という言葉は間違い？

　城「本人の口から引退とは聞いていない」

　松「クリエーターみたいな感じかな」

　－山口さんの脱退が影響？

　松「山口いたときからの話。山口が辞めたからそれをきっかけにということはない。（影響は）少なからずあったかもしれないけど音楽の面に関しては。でも言うほどではない」

　城「でも山口がいても遅かれ早かれこうなっていたのでは」

　－山口さんが退所して昨年の２５周年ができなかったことも指しているのかどうか。音楽活動に対してのフラストレーションというか。

　松「それは、ハッキリ言いますけどないです。だって、やろうと思えばできたんですから。なぜしなかったか。タイミングではないだろうとメンバーがジャッジした」

　国「音楽活動やる上で山口のことをどうするというのはみんなで話してきたし、そこの部分は５人で大いに語っていて、今じゃないのかもしれないねという話をしてきた。彼だけがフラストレーションためたってわけではないと思う」

　－ファンの前に４人で姿見せるのは。

　松「番組は半年以上続きますし。配信になるのかファンクラブの方に向けてになるのか、何か見てもらうとか、思い出じゃないですけど特別感あるものをつくることを考えています。終わりじゃないのでね。通過点。とてもポジティブなことですし、長瀬自身もこれから楽しもうと思ってますし。俺たち自身も３人で楽しもうと思ってますし。分かりやすく言ったら円満離婚です」

　国「復縁もあるかもしれませんしね」

　－３人の新会社立ち上げについて。ジャニーズ事務所所属という道を選ばず会社設立を選んだ理由。

　国「（企画書を配りながら）これまでひとりだったら見れなかった景色をたくさん見させてもらいました。５人でつくってきた屋号を守ろうと。受け身になって守るのではなく、いただいた仕事をこなすのではなく、この変化を楽しもうと。これまでの歩みを否定しないし、これまでがあったからこれからがある。今までとはちょっと違う場所で戦いたいということもあり、そうやっていくことで新たなチャレンジを新しい自分たちに出会える。僕らが選んだのはＴＯＫＩＯを会社にすること。『バンド』から『会社』へ。『リーダー』から『社長』へ。社長は城島さんで、企画は私、広報はすごいの（松岡）がいます。今のところ３人しかいません」

　－提案したのは国分さん

　国「変化も必要かなと思った。自分たちらしいものをこれからも作っていけるようにしたいなと、言いました。みんなに。会社とかどうなんだろうと」

　城「何もない島とか、いろんなものつくってきましたけど。会社はつくったことないねと」

　－ジャニーズ事務所のグループ会社？

　城「屋号のＴＯＫＩＯっていう部分はジャニーズ事務所が持っていて。この屋号でやりたい、続けたいというのが僕らの共通の希望だったので」

　国「独立している人達も多くいますけど、そこじゃないチャレンジもあっていいんじゃないのかなと」

　松「逆バージョン。３人は逆に残ろうと」

　城「僕らにしかできないんじゃないかと。楽しんでましたね、この年からまた新たなチャレンジができると思うと」

　－グループ会社設立はジャニーズ初のこと

　松「ジャニーさんには『新しいことやるから見ていてくれ』と報告しました」

　国「ジャニーさんからいろいろなことを教わって、個々にいろんな経験を経て、それから新しく自分たちが会社を立ち上げることを考えると、ジャニーさんが思いもしなかったことに僕らが進む。これもジャニーさんが教えてくれたこと。ユーやっちゃいなよってこういうことなのかなと」

　－後輩グループたちへのモデルケースを示す？

　国「そんなおこがましいこと考えていなくて。自分たちがいまできることが何かっていう選択がこれだった。もしこれが成功例になるんだったら、もしかしたら後輩は真似すると思うが僕らの歩みと後輩の歩みが違うので、見本とすることはあまりおすすめしないかなと。ただ怖がらずに前に進むというのは真似してもいいのかなと」

　松「仕事の形も変わってくる。自分たちで株式会社ＴＯＫＩＯとしてやっていく。今までもらっていた仕事を、今度は自分たちで仕事をとってやっていく」

　－年齢と共に考えるようになった？

　松「様々なことが起きていく過程で、世の中も変わっていって、自分たちがデビューしたときの芸能界とはもう全く違って、これだけメディア、ＳＮＳが発達した中でのやり方もある。変わることなくやれれば良かったんでしょうけど、自分たちも変わらなきゃいけないというのもあった。長瀬も含めて」

　国「大失敗したら戻る可能性もありますよ」

　－給料は？

　松「今と変わらない。個人個人で」

　国「お金でけんかになって別れるのは嫌なので」

　松「お互いに稼いでる額とかも知らない方がいい。でも社長だけは知ることになりますが」