愛之助「この時代に…」愛人の元に通う役に苦笑も「楽しみがないと先に進めない」
歌舞伎俳優の片岡愛之助が29日、大阪府庁の大阪府公館で行われた「大阪文化芸術フェス2020」(9~11月)開催会見に出席した。上方伝統芸能をはじめ、大阪の文化や芸術を大阪から発信するイベントで今年で4回目の開催。今回はトップバッターを切って歌舞伎が上演される。
愛之助は「身替座禅」で初役の山陰右京を演じる。妻にウソをつき、家来を身替わりにしてお堂にこもらせ、愛人の元に向かう右京に「この時代に、結婚しているのに彼女に会いに行きますが…」と、昨今の不倫が大問題となっている芸能界の状況を照らし合わせ苦笑い。それでも「エンターテインメントなど、楽しみがないと先に進めない。その第一歩としたい。夢を見に来て欲しい」とアピールした。
また10月には、大阪松竹座で主演の「GOEMON」が予定されている。今井翼も出演し、これまで何度も再演された人気作。それだけに「形を変えてでもやりたい。前向きに検討している」と意欲を見せた。
「大阪文化芸術フェス 歌舞伎特別公演」は9月11日~13日、大阪・COOL JAPAN OSAKA TTホールで、700の客席を半分以下で上演。1日3公演でAプロが「茶壺」「京人形」、Bプロが「晒三番叟」「身替座禅」、Cプロが「戻駕色相肩」「連獅子」となっている。