吉村知事 感染者が施設からさきイカ買いに無断外出…「これ罰ある?」に困る
大阪府は3日、新型コロナウイルスの軽症者を受け入れる宿泊療養施設「大阪アカデミア」で療養中の陽性患者が、買い物のため施設外に一時出たことが判明した、と報告した。
府によると、3日午前5時ごろ、療養者がさきイカ等の買い物を終え、宿泊療養施設に戻ろうとしたが、施設に入ることができずにいるところを警備員が発見した。施設外への外出は厳重に禁止しており、全ての出口に外出しない事を明示するとともに、22時から翌日7時まで警備員を巡回させるなど対策を講じていた。
立ち寄り先では、マスクを着用し、他の利用者との接触等はなく、滞在時間もごく短時間であったため濃厚接触者はなかったが、府は改めて外出禁止の周知徹底を行うとしている。
この日夕、読売テレビ「情報ネットten.」に大阪府庁から生出演した吉村洋文知事は、ホテルなどの療養施設のルールについて、「ホテルから出ないでください、とか法的な根拠がありません。このあたりも法律できちんと明確にしてもらいたい」と話した。
また、「あるホテルから朝、外に出られて、さきイカを買って、それで問題になった、という事例があります。実はホテルにいらっしゃる方も軽症・無症状が多くて、しかも若い方が多いので、元気あり余ってる人も多いのも事実。でも外に出るとうつっちゃう。原則(感染者は)ホテル(療養)ですから。僕らもできる限りのことはしますので、最低限のルールは守っていただきたいなと思います」と理解・協力を求めた。
外出した人からは「これは罰はあるんですか?」と言われたことも明かし、「罰はないけど守ってくれ、という話はしました」と説明していた。
7月31日には、埼玉県でも入院していた40代男性が無断で病院を抜け出し、温泉施設を利用したケースがあった。