俳優の渡哲也さんが死去 肺炎、78歳、家族葬…故人の遺志によりお別れ会なし
日活スターとして活躍し、ドラマ「大都会」や「西部警察」シリーズで大人の男の魅力を放ち、歌手としても「くちなしの花」を大ヒットさせた俳優・渡哲也=本名・渡瀬道彦=さんが10日に肺炎のため亡くなったことが14日分かった。78歳。兵庫県淡路市出身。17年3月に弟で俳優の渡瀬恒彦さん(享年72)を亡くしていた。
石原プロモーションによると葬儀・告別式は故人の「静かに送って欲しい」との強い希望により、14日に家族葬として営まれた。お別れの会、偲ぶ会等については故人の意向により実施しないという。
直腸がんを克服後も肺気腫やぜんそくなどの持病と闘いながら、役者としての復帰を目指し、執念のリハビリを続けていた名優が旅立った。
渡さんは次々に病に襲われていた。1972年7月 フジテレビ「忍法かげろう斬り」撮影中、高熱を出し、入院。「葉間肋膜炎」で2カ月入院。89年3月12日には渡さんが社長となって初の石原プロ制作のドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」撮影中、腓膜筋断裂で全治1カ月半の重傷を負った。91年6月12日、直腸がんを公表した。