渡哲也さん デビューのきっかけは弟渡瀬恒彦さんが無断で日活に写真を送付

渡哲也さん=2011年撮影
 弟・渡瀬恒彦さん(左)と渡哲也さんが共演=2011年12月
 弟・渡瀬恒彦さん(左)と共演が決まり笑顔で会見する渡哲也さん=2011年12月
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 ドラマ「大都会」や「西部警察」シリーズで大人の男の魅力を放ち、歌手としても「くちなしの花」を大ヒットさせた俳優・渡哲也=本名・渡瀬道彦=さんが10日に肺炎のため亡くなったことが14日分かった。78歳。兵庫県淡路市出身。渡さんがデビューしたきっかけは、弟の渡瀬恒彦さん(当時は早大生)が兄に内緒で写真を送ったことがきっかけだった。

 1964年、日活が浅丘ルリ子の映画出演100本を記念して「執炎」の相手役を公募していることを知り、渡瀬さんが兄に内緒で日活に写真を送った。相手役には伊丹十三さんが選ばれたが、面接テストの後、スカウトされた。

 65年、宍戸錠主演の日活映画「あばれ騎士道」でデビュー。同年、「泣かせるぜ」で憧れの人、石原裕次郎さんと初共演。続く「赤い谷間の決斗」で2度目の共演を果たし、裕次郎さんとの距離を一気に縮めることとなった。

 66年、日活純愛路線のトップスターだった吉永小百合と「愛と死の記録」で初共演。同年の「東京流れ者」、68年以降の「無頼」シリーズで180センチの高身長、空手2段、柔道初段の腕前を生かし、硬軟こなせる若手アクションスターとして活躍。石原裕次郎さん、小林旭に次ぐ日活スターに成長した。

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