カド番・木村王位、藤井棋聖との対局「思い切って指したい」 3連敗から4連勝へ
将棋の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負第4局前日の18日、対局場である福岡市の大濠公園能楽堂で前日検分が、市内のホテルで会見が開かれた。藤井棋聖は今局に勝利すると王位を獲得。史上最年少18歳1カ月での二冠&八段を達成する。
3連敗とカド番の木村王位は「もう後がありませんので、思い切って指したいと思います」と、努めて明るく話した。
史上最年長でのタイトル獲得となった前期の王位戦では、2連敗後に福岡での第3局を制し、逆転の足がかりとした。ゲンのいい土地だけに「(昨年は)いいきっかけになった。今回もそういった風になればいいなと」と思いを口にした。
藤井棋聖の強さを「指してみて、やはりミスが少ないというところが強さというか、成績に結びついているのかなと感じている」と改めて語った木村王位。史上3例目となる3連敗から4連勝の逆転防衛に向け「あとはいい手を指すだけ、といったところです」と、自らを鼓舞した。