藤井棋聖 長考の末2度目の封じ手 王位戦第4局

 王位戦第4局に臨む藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)
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 将棋の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦第4局の1日目が19日、福岡市の「大濠公園 能楽堂」で指された。時の人となった藤井棋聖を一目見ようと、対局場周辺には約100人のファンが集結。“博多っ子”も大注目の大一番は、1日目終了時点で形勢は全くの互角というがっぷり四つの一戦となった。2日目は20日に同所で指され、藤井棋聖が勝てば通算4連勝で王位を奪取。史上最年少となる18歳1カ月での二冠&八段昇段を達成する。

 2日制対局で行われる「封じ手」は、第2局以来2度目の経験となる藤井棋聖が思わぬ長考を見せた。規定の午後6時になり、42手目を考慮中の藤井棋聖が封じ手を行うことになったが考慮を継続。約20分後、ようやく封じ手の意思を示した。

 封じ手での長考で伝説となっているのが、加藤一二三九段(80)が中原誠十六世名人(73)と戦った77年の第16期十段戦第7局。当時の規定は午後5時半だったが、加藤九段が封じたのが午後9時10分という大長考で、途中で予定になかった夕食休憩も挟んだ。

 また、藤井棋聖は前回、封筒裏の署名をしないまま木村王位に手渡す“手順前後”があったが、この日は問題なく終了した。

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