横田めぐみさん父役の原田大二郎「訃報に目の前が真っ暗になった」

 俳優の原田大二郎(76)が24日、東京・憲政記念館で行われた映画「めぐみへの誓い」の完成披露試写会で舞台あいさつし、北朝鮮による拉致被害問題解決に「この映画でアカデミー賞を取れたらいいと思っている。ニューヨークで評判になって、(僕たちの)思いを北朝鮮に届けばうれしいです」とぶち上げた。

 この作品は2010年に初上演された舞台を映画化したもの。北朝鮮の拉致問題をテーマにし、原田はいまだ帰国できない横田めぐみさんの父・滋さんを演じた。滋さんはめぐみさんの帰国を熱望したながら、6月5日に死去しており、原田は「かなり前から覚悟はしておりましたが、突然の訃報に目の前が真っ暗になった。滋さんの代わりに、僕ができることはやっていこうと強く思った」と訴えた。

 めぐみさんは女優の菜月(20)と少女時代を女優の坂上梨々愛(13)が演じたが、菜月は「拉致問題はちょっと昔の問題と思っていましたが、今取り組まなければいけない問題」と強調。坂上は「政治レベルではなく、私たちも頑張る。国に任せるのではなく、若い人も見てほしい」と訴えると、場内は賛同の拍手が起こった。

 工作員のシン・ガンシュンを演じた俳優の大鶴義丹(52)は「演じるのは非常に複雑な心境だが、ゆがんだ国家主権に身を託した男を描いた」と明かした。めぐみさんを虐待するシーンを「自分にも23歳の娘がいますが、その娘を地獄の目に遭わせるのですから…」と言葉を濁すと、菜月から「大鶴さんは“本当はやりたくないよ”って言ってくれて。見たよりも軽くやってくれています」とフォローした。

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