妖艶ドラァグクイーン!正体は…ヒガシ!宮本亞門氏と初タッグ谷原章介と初共演!
少年隊の東山紀之(53)が舞台「チョコレートドーナツ」(12月7~30日、東京・PARCO劇場)に主演することが26日、分かった。全米映画祭の観客賞を総なめにした原作映画を宮本亞門氏(62)の演出で世界初の舞台化。東山がシンガーを夢見ながらショーパブのドラァグクイーンとして働くルディ、谷原章介(48)がルディの運命の相手であるポールに扮(ふん)し、初共演を果たす。豪華キャストで原作超えの感動を目指す。
宮本亞門氏と初タッグを組む東山が、ダンスと歌で見る者を魅了する。
「チョコレートドーナツ」は、1979年のウエストハリウッドを舞台に、ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供をパートナーとともに育てるという実話をもとにした物語。シンガーを夢見るドラァグクイーン(女装した同性愛者の男性)のルディを東山が演じる。
俳優の山崎育三郎、三浦春馬さんらが演じてきたドラァグクイーンは、女性らしい妖艶な動きや感性が求められる難役。アイドルとして歌って踊れることはもちろん、定評のある演技力で人生の深みを表現できる人物である東山をプロデューサーが同役に指名した。
70年代のヒットナンバーをちりばめた華やかなショーシーンにも挑む。舞台「さらばわが愛 覇王別姫」「サド侯爵夫人」で女性を演じた経験がある東山は「とても難しい役柄だと感じています」と役どころを飲み込んだ上で「世界観を楽しみながら全身全霊で演じたい」と燃えている。
演出の宮本氏は「この難役に挑戦することに敬意を表します」と主演へ拍手を送りながら「今までドラァグクイーン役は日本でも多くの男優が演じてきましたが生半可ではできません。今回の生々しいドラァグクイーンをどう演じるか、演出家としてとても楽しみ」と東山の力量に期待を寄せている。
他に高畑淳子、モロ師岡、堀部圭亮らが出演。ダウン症の少年マルコは実際にダウン症のある高橋永、丹下開登がWキャストで演じる。東京公演のほか、来年1月からは長野、仙台、大阪、愛知で順次公演される予定。