谷原章介「切なくて悲しくも温かい物語」差別と偏見に立ち向かう難役に挑む
俳優・谷原章介(48)が舞台「チョコレートドーナツ」(12月7~30日、東京・PARCO劇場)に出演することが26日、分かった。演出は宮本亞門氏(62)で、主演は少年隊の東山紀之(53)。谷原と東山は初共演となる。
アメリカで高い評価を受け、日本でもロングランヒットした映画「チョコレートドーナツ(原題=ANY DAY NOW)」を、世界初の舞台化。ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話を元に、差別や偏見の壁に立ち向かう姿を描く。谷原は「『チョコレートドーナツ』甘いタイトルですが切なくて悲しくも温かい物語。劇場で映画を観て大好きになった作品でした」と、出演の喜びを語った。
谷原は、交際するショーダンサー・ルディ(東山)と共に少年マルコを育てる決意をする地方検事・ポールを演じる。宮本氏によると、ポールは「作品を通して戸惑い変化していく難しい役」という。ダウン症のあるマルコ役には、実際にダウン症のある子役の高橋永(はるか=13)と、丹下開登(たんげ・かいと=21)がWキャストで出演。谷原は、2人との共演や、東山のドラァグクイーン姿、踊り、歌を「楽しみ」と待ち望んでいる。
主催者は、谷原が主演した「こどもの一生」(12年)を振り返り、「お人柄、演技力に信頼を抱いており、ルディと共に悩み、支えるポール役にぴったり」とオファー。難役に挑戦する谷原は「深いテーマはそこにありますが、まずは難しい事抜きにして楽しんでいただきたいと思います!」と意気込んだ。