石垣議員が謝罪「配慮が足りなかった」…安倍首相に「体を壊す癖がある」で批判殺到
立憲民主党の石垣のり子参院議員が28日深夜、ツイッターに新規投稿。この日、持病の潰瘍性大腸炎を理由に辞任表明した安倍晋三首相に関して「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」などとツイートしたことから批判が殺到したことを受け、一転して「配慮が足りなかったと反省しお詫びします」と謝罪した。
石垣氏は「先ほど福山幹事長より『“大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物”という表現は、不可抗力である疾病に対して使う言葉として不適切である』とご指摘を頂きました。確かにこの箇所の表現に、疾病やそのリスクを抱え仕事をする人々に対する配慮が足りなかったと反省しお詫びします」とつづった。
さらに、同氏は立憲民主党が「一人ひとりがかけがえのない個人として尊重され、多様性を認めつつ互いに支え合い、すべての人に居場所がある『共に生きる社会』をつくります」との綱領を掲げているとして「私も党の一員として、『身体的特性や疾病で、本人の就労意思が阻害されない、強くたおやかな社会』『全ての差別を克服する社会』を構築するため、今後も引き続き職務に邁進して参ります」と表明。SNSで“議員辞職”を求める声が続く中で“続投”の意思を明言した。
その1時間半前、石垣氏は「複数の報道機関からご取材の依頼を頂戴しております」として、回答の書面を添付して投稿。「与党自民党および政府は、『持病で職を辞す』という経歴をおもちの安倍晋三氏がその職責を十全に果たせるような措置をとりませんでした」とし、政府側に「ノーマリゼーションへの配慮が欠けている」ことを強調していた。
この時点で反省の弁はなかったが、同党の福山哲郎幹事長が石垣氏に対応を検討するよう指示し、枝野幸男代表は「適切ではないと受け止めた」と記者団に遺憾の意を述べたことなどから、反省の弁に至ったとみられる。