神尾楓珠 映画「ビューティフルドリーマー」は「青春そのものだったのかな」

 日本映画の第一線で活躍する本広克行、押井守、小中和哉、上田慎一郎の4監督による“監督絶対主義”を掲げた新映画レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の第1弾作品「ビューティフルドリーマー」(11月6日公開)の、神尾楓珠、秋元才加、升毅ら共演者のコメント、場面写真、役衣装写真などが28日、解禁された。

 本作は「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広監督が押井監督の脚本「夢見る人」を実写映画化。大学映画研究会の部員たち(小川紗良、神尾楓珠、森田甘路、藤谷理子、ヒロシエリ、内田倭史)が、先輩たちが撮影途中で放棄した“撮ろうとすると、必ず恐ろしいことが起こる”といういわく付きのシナリオの映画化に奮闘する姿を描く。

 本広監督は「サマータイムマシン・ブルース」でSF研究会、「幕が上がる」で演劇部を題材にしており、部活シリーズの3作目ともいえる作品になっている。

 この日、解禁された共演者のコメントは次の通り。

 藤谷理子(プロデュース担当・リコ役)「映画に出てくる役の名前は全て俳優本人と同じです。しかも撮影はほぼエチュード(即興、口伝え)で、おのおのの言葉がセリフになって進むところもありました。まさに作品の中に入り込んで仲間と一緒に映画を作っていた感覚でした」

 神尾楓珠(撮影担当・カミオ役)「青春を感じる映画になっていたのと共に、この作品を撮っていた時間そのものが僕らの青春だったのかなと完成を見てしみじみと感じました。本当に夢だったんじゃないかなと思うくらい不思議な時間だった気がします。劇中で『毎日合宿みたいで楽しいわ』というリコのセリフがあるのですが、まさにその通りで、すごく楽しい時間でした」

 内田倭史(録音担当・ウチダ役)「この作品作りにかかわっていた時間は、まさに夢のようでした。楽しく、美しく、それでいて、時に何かの不安に包まれるような…」

 ヒロシエリ(衣装担当・シエリ役)「今作が初めての映画出演、デビューしたてもしたてのヒロシエリと申します。映研メンバーとは仲良く、毎日桁はずれにはしゃぎ、愛あるスタッフの皆さんに囲まれ、非常に恵まれたデビュー戦になりました。この映画には皆さまが過ごしたあの夏、そして過ごしたかったあの夏(!)まで詰め込まれています」

 森田甘路(助監督兼雑用係・モリタ役)「演劇畑出身の自分にとって『役者』とは『再現性』を求められる職業だと思っています。しかし『即興演技』においてそれは求められません。『自由にやって』とはしごを外された途端、なぜか役者は自由でなくなる。不思議ですね。それでも頭をフル回転させあがいてなんとか成立させようとする。でもふと思ったのが、そういう状況ってまさに限られた時間、知識、経済力でなんとか楽しんでいた自分の学生時代そのものだな、と。『若さってこういうことじゃん!』ってむしろ開き直って撮影に臨んでた気がします」

 秋元才加(元国民的人気アイドルグループメンバーの女優・アキモトサヤカ役)「お芝居をしているようなしてないような、リアルなのかフィクションなのか、どこか裸を見られているようなこそばゆい気持ちです。こんな映画見たことない!見方が分からない(笑)しかし、いつの間にかこの映画のペースにはまり、あっという間に見終わってしまいました」

 升毅(俳優・マスタケシ役)「新しいような 懐かしいような 自然なような 不自然なような 自由なような 不自由なような 本気のようで 上段のよう 初々しくも老獪(ろうかい)な まじめに遊び まじめにふざけ 大まじめにはしゃぎ 夢か現(うつつ)か 真(まこと)か幻か 本広ワールド全開です!」

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