吉村知事 「大阪都構想」市議会採決前に実現へ決意新た 自分自身のパワーを集中
大阪府の吉村洋文知事(45)が3日、登庁時の囲み会見で、大阪市を廃止して4つの特別区に再編する「大阪都構想」の制度案が大阪市議会で採決されるのを前に「11月1日に向けて、新型コロナウイルス対策と都構想の実現に力を入れていきたい」と決意を新たにした。
同制度案は、8月28日の大阪府議会ですでに可決されている。大阪維新の会と公明党の賛成多数で、市議会でも可決されるのは確実。11月1日に、2015年5月17日以来となる2度目の住民投票が実施される見通しだ。
吉村知事は、僅差で否決された前回の住民投票も踏まえ「この5年間、二重行政の解消に向け再挑戦、やらせて下さいと訴えてきた。住民のみなさんに判断いただきたい。自分自身のパワーを集中してやっていきたい」と身を引き締めた。
大阪市民を対象にした住民投票で、賛成多数になると2025年1月に大阪市は全国の政令市として初めて廃止され、現在の24区は独立した自治体として「淀川」「北」「中央」「天王寺」の4特別区に再編される。