新型コロナワクチン副作用疑いで米治験が中断
英製薬大手アストラゼネカが英オックスフォード大と共同開発している新型コロナウイルスのワクチンを巡り、臨床試験(治験)に参加したボランティアに深刻な副作用が疑われる事例が発生し、米国での治験が中断していると欧米メディアが8日、報じた。同社日本法人の広報担当者は「全世界的に中断すると本社がコメントしている」として、英国本社が日本などで一時中断する方針を示していると明らかにした。
菅義偉官房長官は9日の会見で「厚生労働省が企業から詳細な情報を収集している」と述べた。日本政府は来年前半までに全国民に提供できる量のワクチン確保を目指しており、同社とも1億2千万回分の供給を受けることで合意している。