大阪で8カ月ぶり歌舞伎上演 長唄囃子連中は鼻から下覆うマスク着用
上方芸能などの公演を集めた「大阪文化芸術フェス2020」が11日、大阪市のCOOL JAPAN OSAKA TTホールで開幕し、歌舞伎特別公演が上演された。大阪での歌舞伎上演は1月の大阪松竹座以来、8カ月ぶり。
出演する中村鴈治郎(61)は場内アナウンスで「大阪では1月以来の歌舞伎でございます。ご来場いただいた方々は心待ちにされていたと思います。そのお心に答え、安心、安全で万全に準備を整えてお迎えしております」とあいさつ。「『歌舞伎はええなあ、また見に来よう』と思っていただけるよう頑張ります」と、上演にこぎ着けた思いを表した。公演では舞踊を交えた華やかな演目「茶壺」「京人形」などが披露された。
公演は感染防止対策の消毒、換気のため1日3部に分けて完全入れ替え制で行い、入場ごとに検温。客席は前後左右を1席ずつ空けた状態でされた。長唄囃子連中も鼻から下を覆うマスクを着用した。