タカラヅカ伝統の作法廃止「ハラスメントに厳しい時代状況も鑑みた」

 未来のタカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)で、指導の名目で先輩が後輩に課していた、阪急電車への一礼などの伝統的な作法を廃止していたことが12日、同校への取材で分かった。「舞台人として必要不可欠なルールではなく、近年のハラスメントに厳しい時代状況も鑑みた」と説明。数年がかりで撤廃したという。

 同校によると、予科生と呼ばれる後輩は【1】先輩が普段利用する阪急電車に礼をする【2】遠くの先輩に大声であいさつ③先輩への返事は「はい」か「いいえ」に限定【3】先輩の前では眉間にしわをよせて口角を下げる-などのルールがあった。

 これらのルールは明文化されずに長年、生徒間で受け継がれており、起源は不明だという。

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