大崎会長、吉本の未来を語る 「吉本自体が社会問題のかたまり」とジョークも
吉本興業の大崎洋代表取締役会長が14日、この日に開業した東京・東京ポートシティ竹芝で、「CiP協議会 竹芝オープニングイベント」に出席した。
コロナ禍で所属タレントの仕事が激減した時期もあり、現在でも劇場を満員にすることができない状態が続く。大崎会長は「いろんな課題を自分事として捉えられる機会になれば、この21世紀も少しは楽しくなるんじゃないかな」などとメッセージを送った。
同協議会は、竹芝で「コンテンツ×デジタル」をテーマに国際ビジネス発展に努める団体。この日は現在進んでいるプロジェクトのビジョンや目標がそれぞれ発表された。
大崎会長も吉本興業の未来について3つに分けて提案。
1つ目は「ラフ&ピースマザーという動画プラットホーム。楽しいプラットホームにしていきたい」。
2つ目は「去年、当社はいろいろ騒動があってなんだったんだろうなって人ごとのように思っているんですけど」と前置きした上で、「世界一ゆるいエージェントを作りたい。略して“セカユル”。どこかからクレームが来そうですけど、世の中の心配事や不安を集めてみんなで解決するというエージェントです」と説明した。
3つ目には「2021年の12月予定で総務省から認可が下りたので」と同社のBS放送開始を報告。キーワードは「地方創生」とし、地方などの「社会課題や困ったことを一つ一つの番組にして、一つの事業をする」などと話した。
司会に「まさか吉本興業が社会問題が解決する方に」と振られた大崎会長は、「吉本自体が社会問題のかたまり」とジョークを披露して笑わせた。