岸部四郎さん、波乱の人生 沙悟浄役で人気、自己破産、脳出血…金と病気に翻弄され…
俳優の岸部四郎さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため千葉県内の病院で死去したことが15日、分かった。71歳。葬儀は家族葬ですでに執り行われた。
岸部さんは69年に「ザ・タイガース」に加入。解散後は俳優業、司会業などで活躍し、日本テレビ系ドラマ「西遊記」では沙悟浄役で人気を博した。
倹約家としても知られ、83年には「暗くならずにお金が貯まる」などの著書も発売。司会では84年から日本テレビ「ルックルックこんにちは」でMCを13年半務めた。だが98年に多額の借金を背負って自己破産。「ルック-」も突然降板し、当時は大騒動となった。
その後、03年には脳出血に見舞われ、視野狭窄などの後遺症も。パーキンソン病も患い、歩行も困難になっていった。金と健康に翻弄されたが、最近では日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で取材を受け、元気そうな近況などを明かしていた。
13年には「ザ・タイガース」の再結成コンサートに車いす姿で登場しビートルズの「イエスタディ」を熱唱し、ファンをわかせていた。