目玉は河野行革相 前横浜市長・中田宏氏が菅新内閣ポイント解説

 衆議院議員4期と横浜市長2期を務めた中田宏氏(55)が16日、発足した菅新内閣のポイントを解説した。政権のキーマンは?小泉進次郎環境相の続投、菅首相と小池百合子知事の不仲説は?閣僚の起用背景や狙いなども独自分析し、今後の政権運営を予想した。

 -抜てきというような人物はいるか。

 「若手とか抜てきには当たらないが、目玉は河野太郎行革相。総理の方針がはっきりした。14日の(総裁就任)会見でも、無難な答えに徹する中で、私が唯一あれっ?と思ったのが『既得権益や縦割りを打破する』と言ったところ。安倍政権の“三本の矢”で、飛ばなかったのが成長戦略の部分。ここに自ら言及して河野太郎氏を持ってきた。これは本気」

 -小泉進次郎氏が環境相続投。「温情」との指摘まであるが。

 「8人続投はある意味当たり前。安倍政権の継承と言っているわけですから。着任して1年で代えていては、成果は何も出ない。特段、小泉さんだからということではない」

 -平沢勝栄氏が75歳で初入閣。

 「(大臣)待望者の光明です。安倍政権は同じ人ばかりだったので、今は待望者が山ほどいる。チャンスがあるよ、というところを見せなきゃいけない」

 -安倍前首相の実弟の岸信夫氏も初入閣。

 「外交安全保障の路線継承を明確に打ち出した。岸さんは外交に関しては、安倍さんの名代として、蔡英文総統にも台湾に会いにいった。目立つ存在ではないけど、意味がよくこもった人事」

 -加藤勝信氏が官房長官、PCR検査を巡っては「誤解」発言が炎上したことも。安定感はある?

 「安定感はあります。役人出身だし堅実。自分から何かをやるタイプじゃない。向いているといえば向いている。菅さん自身がそうでしょ。呼吸がとれるってことでしょうね」

 -菅首相と小池百合子知事の不仲が取りざたされている。

 「菅さんは極めてリアリスト。五輪が予定通りなら、お互い実務をやらなきゃいけない。先鋭化させずに現実を前に進めるということでやっていくと思う。ただ、五輪がなくなり他者の見方を気にしなくてもよくなったら…ドンパチ始まるかも。コロナ禍についても同じでしょうね」

 -どんな内閣になっていくのか。

 「この秋には総選挙になるはず。そこまで安全運転でやり、すべては選挙で信任をもらってから。その先、河野太郎氏がギャンギャンやって政権のカラーを出していくと思います」

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