室井氏と恵、菅政権報道めぐり意見食い違う「メディアが上書き」「そういうつもりはない」
タレントの恵俊彰と作家の室井佑月が17日、TBS系「ひるおび!」で、意見の食い違いから、言い争うような一幕があった。
番組では前日に発足した菅政権について特集。その中で、落語家の立川志らくが、菅総理が安倍政権で起こった桜を見る会や、もりかけ問題などについて「菅さんが(検証を)やるわけがない。政権の中枢にいたんだから。それが嫌なら次の選挙で自民党を落とせばいい。そして検証する政権に担当させればいいだけの話。菅さんに言っても無理です」との意見をコメントした。
すると突然、室井氏が「菅さんに言っているんじゃありません。メディア全体に言ってるんです!」と意見。「なんか新しいこと、人が変わったらなるけど、それまでの不祥事とか、私たちは知っていて、それを忘れた訳じゃないのに、どんどん新しいことで上書きをしていってるのが変な感じ」と訴えた。
すると恵が「室井さんが言う『私たち』って、中にはそう思わない人たちもいるのかもしれませんよね?」と意見。室井は一瞬、意味が飲み込めず「ん?」と戸惑いの表情を見せたことから恵は続けて「室井さんが思う、『私たち』の中には、国民全員がそう思っているかは今、分からないじゃないですか」と説明した。
室井氏は「はい。でもそれは私たちに忘れるように、上書きするように、新しいことを塗り替えるようにメディアは作られていいんですか?」と疑問を呈したが、恵は「新しいことが少ないという報道ですけどね、菅政権は」「ほぼ、安倍政権の継承ですから。今お伝えしているのはそういうことですよ」と、室井とは逆に、新しいことは少なく、その中での数少ない変化を伝えていると訴えた。
だが室井氏は「違うと思いますよ。自民党の総裁選から始まって、私はそういう風に見えなかったですよ。今まであったことの検証とかせずに、どんどん上書きしているように見えました」ときっぱり。
恵は「そうですか。我々としてはそういうつもりではないんですが…」と伝え、別の話題に移っていった。