橋下氏、河野大臣の深夜会見苦言支持も…フジ平井氏は反論「あの会見が晴れ舞台」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が17日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」で、河野太郎行革大臣が深夜の閣僚会見に苦言を呈したことに、「おかしいことに気づいて、口に出すことは重要」と評価するも、同局の上席解説委員・平井文夫氏が深夜の閣僚会見の必要性を訴えたことから、改めて改革の難しさを吐露した。
番組では橋下氏がリモート生出演し、前日に発足した菅内閣について「菅内閣を斬る」と題して感想や思い、意見などを語った。
その中で、河野大臣が首相官邸で行われる深夜の新閣僚会見について「ここで延々とやっているのは前例主義、既得権益、権威主義の最たるもの。こんなものさっさとやめたらいい」などと語ったことにも触れた。
橋下氏は「今回の会見のこの問題について、20人閣僚がいて発言したのは河野さんだけ。大賛成で、僕も前からこういうことを言ってきたし、大阪でもこういう改革をやってきた」と全面支持。「改革は知識があるだけではだめ。改革力はおかしいことに気づいて、口に出すことが重要」だと評価した。
すると平井氏は「(深夜会見を)やめろって話は反対」と橋下氏の意見に真っ向反論。「河野さんみたいに何度も大臣をやっている人は飽きてるかもしれないけど、県会議員からたたき上げてやっと大臣になりました(という人は)、あの会見が楽しみ、晴れ舞台なんです」とコメント。
「それを無駄だと言って切る非情さは、あんまり好きじゃない」「世の中にはあっていい無駄と悪い無駄がある。そこの見る目がないとただの変な人になっちゃうので、河野さんにはそこを気をつけてほしい」とも訴えた。
これに橋下氏は「これなんですよ、改革の難しさは」と天を仰ぐと「どっちが正しいか、間違っているかは正直分かりません。平井さんが言うように、そういうことが必要だってあるかもしれない。だけど改革をやろうと思ったら、平井さんのような声があったとしても改革をやり、最後は国民が選挙で審判を下せばいい」と意見。
「晴れ舞台だというなら、深夜じゃないところで晴れ舞台作ればいい」というと、平井氏は「深夜にやるのがいい」と反論。橋下氏は「だから、それね、官僚、みんな待たないといけない」と会見に関わる人にも負担がかかると言うも、平井氏は「お祭りなんだから」と最後まで譲らなかった。