エルトン・ジョン 膨大な未公開曲、未発表曲収録のボックスを11・13発売

 英国出身の世界的なシンガー・ソングライター、エルトン・ジョンが、膨大な未公開曲や未発表曲を収録したボックスセット「ジュエル・ボックス」を11月13日にリリースすることを17日、発表した。1965年から2019年までに制作した全148曲を、6種類のフォーマット(8枚組CD、4枚組LP、3枚組LP、2枚組LP、デジタルダウンロード、ストリーミング配信)に収録している。

 本ボックスには、知る人ぞ知る隠れた名曲や、69年にバンドのデモとして書かれ、レコーディングされていた「シング・ミー・ノー・サッド・ソングス」のようなエルトンと作詞家バーニー・トーピンの名コンビの初期レア曲、30年にわたるシングルのB面曲、19年の公式自伝「Me:エルトン・ジョン自伝」で語られた曲までを収録している。

 8枚組CDボックスセットは、ハードカバー上製本の後方にディスクを格納。全体が外装スリップケースに収納されている。各セクションには、エルトンの個人的なお気に入り曲を収録した「ディープ・カッツ」(ディスク1&2)のエルトン自身による各曲解説を含む、詳細な解説文が付属している。

 3種のLPは、見開きジャケット入り黒盤4枚組LP「Deep Cuts」、見開きジャケット入り黒盤3枚組LP「Rarities and B-sides」、見開きジャケット入り黒盤2枚組LP「And This Is Me...」となっている。

 音源は全て、グラミー賞を受賞したマスタリングエンジニアのショーン・マギーがマスタリング。作業はアビーロードスタジオで行われた。

 エルトンは次のように述べている。

 「自分のこれまでのキャリアの各時代を余すところなく、ここまで詳細に掘り下げることができて、この上ないほどうれしかったよ。長らく行方不明だった、あるいは忘れられていたこういう曲をもう一度聴き直すと、初期の頃のバーニーと僕が、理解しがたいくらい、とてつもなく多作だったことが分かる。曲は黙っていても僕らの中から次から次へと溢(あふ)れ出てきたし、スタジオに入ればバンドが信じられないほどすごい演奏をしてくれた。僕は何につけても自分のやることなすこと全て前に推し進めていきたいと考えているし、未来を見据えたいと思っている。だけどこのステイホーム中、それぞれの時代の記憶の中から、こういった重要な瞬間の数々を取り出し吟味する時間を持つことができて、とても楽しかったよ。僕自身、熱烈なレコード・コレクターだから、このプロジェクトにはすごく胸が躍ったし、素材の収集や整理から選曲まで、これほど丁寧にキュレーションが行われ、愛情を込めて組み立てられたボックス・セットに注がれた精巧な技術のレベルには、最高に満足している。ファンの皆さんも、僕と同じように楽しんでいただけると思う」

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