「マルチの帝王」ジャパンライフ元会長ら14人逮捕 2100億円違法に集める
磁気ネックレスなどの預託商法を展開し、約2400億円の負債を抱えて破綻した「ジャパンライフ」(東京)が、債務超過の事実を隠して顧客から資金をだまし取ったとして、警視庁などの合同捜査本部は18日、詐欺の疑いで元会長山口隆祥容疑者(78)や元幹部ら計14人を逮捕した。44都道府県の高齢者ら延べ約1万人から計約2100億円を違法に集めたとみている。
捜査関係者から「マルチの帝王」と呼ばれた山口容疑者は、1975年の同社設立以降、中曽根康弘元首相らへ政治献金を繰り返していた。15年に開かれた「桜を見る会」を巡っては安倍晋三首相(当時)の推薦枠で招待を受けたとして国会で野党が追及していた。