五代目金馬襲名披露興行開始 91歳「金翁」が口上「もうちょっとしゃべれるな」
91歳の落語家、四代目三遊亭金馬が隠居名の「金翁」を名乗り、息子の金時(57)が名跡を継いで五代目金馬となる襲名披露興行が21日、東京・上野の鈴本演芸場で始まった。
金翁は口上で、脳梗塞を患い息子に名跡を譲ると決めたと説明。高座ではリハビリ経験をユーモラスに語った。五代目を襲名した金馬は、トリで緊張気味に「頑張りますのでよろしくお願いします」とあいさつ、夫婦げんかを描く「厩火事」で笑いを誘った。
終演後、取材に応じた金翁は「もうちょっとしゃべれるな」、五代目金馬は「初日を無事につとめられ、ほっとしました」と話した。興行は11月10日まで都内五つの寄席で開催、金翁は「1」と「5」の付く日に出演予定。