仏シャンソン歌手グレコさん、93歳で死去 日本のブーム火付け役
戦後フランスを代表するシャンソン歌手ジュリエット・グレコさんが23日、同国南東部ラマチュエルの自宅で死去した。93歳だった。同国のメディアが伝えた。死因は明らかにされていない。
1927年、南部モンペリエ生まれ。第2次大戦後のパリで文化人らが集ったサンジェルマンデプレ地区で哲学者サルトルや作家カミュらと交流し、キャバレーで歌手としてデビュー。活動初期から持ち歌とした名曲「枯葉」「パリの空の下」など哀愁を帯びた歌を得意とした。
女優としても活躍し、詩人コクトーが監督した「オルフェ」や作家サガンの小説を映画化した「悲しみよこんにちは」などに出演。戦後日本のシャンソンブームの火付け役となり何度も来日した。