【The LDH Times】劇団EXILE・町田啓太 足し算以上のエネルギー

 劇団EXILE・町田啓太(30)が、俳優デビュー10周年を迎えた。芸能人生の節目には、テレビ東京の連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(10月8日スタート。木曜、深夜1・00)をはじめ配信オリジナル作品、映画と待機作がズラリ。次なる10年もチャレンジ精神を忘れずに、ステイホーム中に蓄えたインプットを放出しながら俳優道を突き進む。

  ◇  ◇

 -俳優デビューして10年となります。ターニングポイントは。

 「最初の頃、仕事というのは事務所の主催するドラマ、映画にちょっと出させていただき、経験を積むというのがほとんどで。オーディションでNHKさんの『花子とアン』(14年)に出させていただいたのと、その後、『美女と男子』(15年)で新人俳優役を20話という長い時間やらせてもらえたのが大きかったですね。その辺りから、お芝居を楽しい、というところから、もっと深掘りしたいと貪欲になれました」

 -「30歳まで-」では、赤楚衛二さん演じる主人公に思いを寄せるサラリーマン役です。BLという題材について。

 「基本的にすごくかわいらしいお話。思いっきり笑えますし、切なくなったりもするし。純粋で真っすぐなラブストーリーだと思っています。男女だったら、外でデートとなった時に距離が近くても、誰も何も思わないじゃないですか。時にはほほ笑ましかったりもする。でも、(男同士は)そう思ってもらえるのかなという不安があるし、距離感は大事だなと監督と話してます」

 -映画「きみの瞳が問いかけている」(10月23日公開)では一転、半グレ集団のリーダーを演じます。

 「いわゆる悪役というポジション。今まで誰かの手下とかはありましたが、黒幕と言われるのはやったことなかったので、そこにチャレンジさせてもらえました。悪役ですが、すごく悲しい人だと分かったので、人間味あるキャラクターだと感じました」

 -Netflix「今際の国のアリス」は12月10日から世界190の国と地域で配信予定。海外でも見てもらえることについて。

 「めちゃくちゃワクワクしますよね。より多くの方に見ていただけるチャンスがあるのは、喜びしかないです。別の作品で『(国内でも)この地域は放送してない』とか言われると悲しくなりますし。配信は幅が広がるという意味では、ありがたいコンテンツです」

 -劇団EXILEとしては今年1~2月に「勇者のために鐘は鳴る」(DVD発売中)を上演。今後の活動に向けては。

 「過去の公演はリアルな話、満席になってなくて…9人全員での舞台となった今回は、完売続きで。見てくれる方がいてくれるのは本当にありがたいと思いました。最初の企画段階から全部やらしていただいて、作品作りは難しいんだなと。意見がまとまらない(笑)。全員が個性を持っていて、いい意味でクセの強い集団ですから。それぞれの持っているものが交わったり、掛け合ったりして、足し算以上のエネルギーがある作品を、今後も期待してもらえたら」

 -コロナ禍に感じていたことは。

 「HIROさんから『こういう時期だから、仕事はストップになっても、インプットしたり有意義な時間を使って、後で出せるようにしよう』と言っていただき、そうだなと気合が入りました。事務所から野菜やフルーツを送っていただいたり、気遣いに温かさを感じました」

 -インプットできた部分は。

 「いろんな作品を見たり、長くて普段はなかなか読めないような本を読んでみたり。韓国ドラマが話題ですが、『椿の花咲く頃』という作品も、すごく素晴らしかったですね。ドラマ、映画だけでなく、ドキュメンタリーだったりも見ました。『コレ好きだな』とか、自分のことも俯瞰(ふかん)で見ることもできました」

 -今年7月で30歳。30代はどう過ごしたいですか。

 「ビビらずいろんなことにチャレンジして、悩んだり考えたりするのも思いっきり楽しみながら、幅を広げていきたいと思います。30代の目標は、時代劇の主演をやりたいですね。NHK大河とは言わないですけど…。あまり時代劇をやったことないですし、殺陣をやりたいんです。でも、人をバサバサ斬るのは好きじゃないから、どうしよう(笑)」

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