藤井聡太二冠の封じ手オークション、最高落札額通りに正式決定…計2250万円

 将棋の藤井聡太二冠(18)が最年少二冠を達成した、第61期王位戦七番勝負の第2~4局の封じ手が出品され、20日に終了した「ヤフオク!」でのネットオークションが、落札額通りで確定したことが25日、日本将棋連盟から発表された。

 最高落札額は、無敗で王位を奪取した第4局分で、金額は驚きの1500万円。藤井二冠にとって初めてのタイトル戦での封じ手となった第2局分は550万1000円、木村九段が封じた第3局分は200万1000円で、総額は2250万2000円に上っていた。

 第4局の封じ手は、藤井二冠が自身の飛車を相手の銀と交換する大胆な一手となった「8七同飛成」。その一手を評した副立会人・豊川孝弘七段(51)の「同飛車大学」というギャグがトレンドワードとなるなど、大きな話題となっていた。

 オークションは一時、3通合計で1億円に達する高騰ぶりを見せたが、入札者に意思確認をした結果、入札意思のない“いたずら”の額であったとみられ、入札額が下がった。終了時の各金額は確定額ではなく、落札者と連絡が取れない、入金がないなどの事情で補欠落札者へ変更となる場合があり、その際は金額も変動するとされていたが、日本将棋連盟によると、この日までに全ての落札者から入金が確認されたという。

 今回の封じ手オークションは、王位として七番勝負を迎えた木村一基九段(47)が、第2局以降の封じ手を通常より1通多く作成し、チャリティーとすることを提案。収益金は実費を差し引いた全額が、社会福祉法人西日本新聞民生事業団の九州豪雨災害救援金と、日本赤十字社の令和2年7月豪雨災害義援金九州豪雨被災地への義援金として寄付される。

 藤井二冠は「九州豪雨被災地支援チャリティオークションにご参加下さった方々、ご賛同下さった方々に厚く御礼申し上げます。また、提案して下さった木村九段にも感謝致します。復興が一日でも早く進むことを心より願っています」、木村九段は「九州地方を中心とした豪雨で被害にあわれました皆様に心よりお見舞い申し上げます。将棋を通じ、何らかのお役に立ちたいとの思いから、封じ手のオークションを提案したところ、主催社の三社連合事務局様にご賛同いただき、このような形になりました。落札いただいた皆様、また、賛同いただきご応募いただきました皆様に厚く御礼申し上げます」とコメントした。

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