女優の竹内結子さん（享年４０）が自宅で亡くなってから一夜明けた２８日、衝撃的な訃報に芸能界には悲しみが広がった。多くの作品で共演した俳優の石黒賢（５４）は、出演するフジテレビ系「とくダネ！」で涙ながらに無念さを吐露するとともに、芸能界での心の持ちようの難しさを指摘した。父親役を演じた藤岡弘、（７４）らも深い悲しみを打ち明けた。

　竹内さんと数多くの作品で共演してきた石黒は、生放送で涙を流して絶句するなどショックを隠せなかった。

　映画「コンフィデンスマンＪＰ」や「ミッドナイトイーグル」、ドラマ「ランチの女王」「ストロベリーナイト」などで竹内さんと共演しており「共演回数の多い女優さんで、思い出もありますので、何でだろうという思い」と無念さをにじませた。

　ＶＴＲで紹介された竹内さんの姿を見て「記憶に残る作品にはいつも結子ちゃんがいた」と振り返り、「ストロベリー－」の撮影では「石黒さーんって、久しぶりですって言った笑顔、ニカーッて笑う笑顔が印象的で」と当時を回顧。

　「素晴らしい女優さんになられて…」というと絶句。みるみる涙をため「もう会えないと思うと…。僕なんかが言うのもなんですけど、みんな大好きでした、結子さんのこと。残念です。本当に残念です」と涙ながらに早すぎる死を悼んだ。

　芸能人の死が相次ぐ状況にも言及。日本の芸能人が病院に行きにくいという現実を訴えた。アメリカのショービジネスの世界では「気軽にカウンセラー、相談できる人がいたりする」と紹介。「日本の芸能界でもわれわれが気楽に、気さくに…。われわれ特有の悩みを気楽に相談できるシステムができたら」と願った。「もうこれでやめにしてもらいたい」と芸能界で続く悲しみの連鎖が止まることを訴えていた。