小沢氏、杉田議員の発言に苦言「自民党では排外的なことをいう議員が重用される」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が29日、公式ツイッターに新規投稿。自民党の杉田水脈衆院議員が性暴力被害者の相談事業をめぐって「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したことを受け、「自民党では差別的・排外的なことをいう議員が重用される傾向にある」と苦言を呈した。
小沢氏は「簡単なこと。この7年8ヶ月でそういう国になってしまったということ」と切り出し、「自民党では今や積極的に差別的・排外的なことをいう議員が重用される傾向にある。結局、安倍前総理が普段隠している本音を周りに言わせてただけのこと。だから咎めない」と指摘。その上で「国民がそこに気付かなければ、この国はどんどんおかしくなる」と問題視した。
杉田氏は25日に自民党内の会議で行政や民間が運営する性暴力被害者のための事業について内閣府が説明した際、「女性はいくらでもウソをつけますから」と被害者側に虚偽の申告があるように受け取れる発言をしたとして物議を醸した。杉田氏は「発言していない」と否定しているが、複数の会議出席者が同氏の発言を認めた。
批判は野党だけでなく、自民党の橋本聖子男女共同参画相はこの日の会見で杉田氏の発言について「声なき声を聞いて政策に結び付けていくか努力されている方を踏みにじるような発言であり、非常に残念」と遺憾の意を表し、個人的な考えとして「適切な措置をするべき」と述べた。