半沢直樹 「恩返しです」は医療従事者への感謝 秘話「コロナ禍で急きょ脚本に」
TBSは30日、都内の同局で定例会見を行い、佐々木卓社長(61)が27日の最終話で令和ドラマ最高視聴率をはじき出した日曜劇場「半沢直樹」の秘話を明かした。
第1話で、香川照之(54)演じる大和田暁が中野渡頭取(北大路欣也)に放ったセリフ「やられたらやり返す。施されたら施し返す。恩返しです」は、コロナ禍が猛威を振るう中で書き足されたセリフだったという。
佐々木社長は「コロナの影響で医療関係者に感謝したいと、当初は脚本にはいっていなかった『恩返し』が急きょ入った」と告白。同作も当初4月に放送開始を予定していたが延期となり、3カ月遅れで放送にこぎつけただけに、最前線で奮闘する医療従事者への思いをドラマに落とし込んだ。
最終話が令和のドラマ最高の平均世帯視聴率32・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をたたき出すなど、大きな話題となった要因について、佐々木社長は「鬼の形相のドラマだけでなく、やさしい気持ちに感情移入できるところが女性にも見ていただけた理由」と分析。続編の可能性について、瀬戸口克陽編成局長(47)は「一切考えておりません」と、現状では未定であることを伝えた。