「報道特集」金平キャスター 学術会議問題で政府に苦言「何か勘違いをしているのでは」
菅義偉首相が日本学術会議の新会員候補6人の任命を見送った問題について、TBS「報道特集」の金平茂樹キャスターは3日、「政府は何か勘違いをしているのではないか」と批判した。
菅氏は「法に基づいて適切に対応した結果」としているが、番組では1983年、中曽根康弘元首相の「政府が行うのは形式的任命に過ぎない」との答弁を挙げて、過去の政府見解と矛盾することを報じた。
金平氏は「日本学術会議への政府の人事介入。政府は何か勘違いをしているのではないでしょうか」と、今回の措置を疑問視し、「人事権は国民由来のものであり、政府の好き嫌いで勝手に使えるものではありません」と指摘。
菅氏は拒否した理由を説明していないが、金平氏は「国民に経緯を説明して、速やかに過ちをただすべきではないでしょうか」と求めた。同番組はこの日、40周年を迎えており、金平氏は「今日あえて申し上げたいと思います」と述べた。