元暴走族総長の落語家・瀧川鯉斗 松本人志から「楽屋だと腰低いな」

 元暴走族の総長という異色の過去に加え、イケメン落語家としてファッション誌にも登場するなどブレーク中の瀧川鯉斗(36)が3日、大阪府の枚方 蔦屋書店でトークショーを行った。イベント後には囲み取材に応じ、生い立ちなども語った。

 東京・調布生まれで4歳頃まで札幌で暮らし、小3から名古屋に住んだという瀧川。名古屋市天白区では13歳で「天白スペクター」という暴走族に入り、16歳で総長に。17歳の“初日の出暴走”を機に引退した。

 「暴走族といっても、当時あの辺りでは、珍しくないことだったんですよ(笑)。でも、“少年A”までの時代で終わってますから、その範疇(はんちゅう)で見ていただければ」と、「おイタ」時代を振り返った。

 「役者になりたくて」17歳の終わりに上京。新宿のレストランで働き始めて程なく、そこで定期的に開催されていた今の師匠、瀧川鯉昇の独演会を見て「(何役も)演じ分けするすごさ、こんなことできれば」と心を揺さぶられ、打ち上げで「弟子にしてください」と志願。「それまで落語とか見たことなかった」というが、18歳で弟子入りを認めてもらった。

 その後は2009年4月に二ツ目、昨年5月に真打ちに昇進。最近は「ワイドナショー」、「ダウンタウンなう」(共にフジテレビ系)など、テレビ出演も急増中だ。

 「松本(人志)さんは伝説の人。ずっとテレビで見てましたから、まさか一緒に仕事できるとは思わなかった。質が違いますね。あと、『お前、楽屋だと腰低いな』って言われました(笑)。タテ社会で生きてきましたから」と笑った。

 ヤンチャだった10代を「少年A」と表現し、「“中卒”ですからねえ、そんな人間を(弟子に)とってくれた師匠に感謝」と話す。『元暴走族の総長』の経歴が注目され、テレビや雑誌などへの露出が多いが、「それでお客さんに楽しんでいただけるのであれば。師匠から、いただいた仕事は1回は断らずにやれ、って言われてます」。

 昨年はWOWOWのドラマ「蝶の力学」にも出演したが、「落語家になった時、役者もやれるとは思わなかった。いまだに役者になりたいです(笑)。大河ドラマ(の出演依頼が)来たら、喜んでやりますよ。本業は落語家、そこの心持ちを忘れなければ」と、笑顔で語っていた。

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