連敗の藤井聡太二冠、帰りの新幹線は「心の動揺が残っている感じで…」師匠明かす
将棋の藤井聡太二冠の師匠の杉本昌隆八段が6日、日本テレビ・読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で、第70期王将戦挑戦者リーグ2回戦で豊島将之二冠に敗れた藤井二冠の対局後の様子について「かなり荒ぶった雰囲気というか、心の動揺が残っている感じ」だったと明かした。
番組では杉本八段を迎え、前日行われた王将戦挑戦者リーグ戦について解説。藤井二冠は一時AIが絶対的有利を示したものの、まさかの“逆転負け”。互いに一分将棋となる中、形成がめまぐるしく変わるも、最後は豊島二冠に軍配が上がった。これで藤井二冠は豊島二冠との対局で6戦全敗となった。
杉本八段は、対局後に藤井二冠と一緒に新幹線で帰宅したというが、車中の様子について「多少荒ぶった雰囲気というか、心の動揺が残っている感じで、普段は静かですが、『今日の将棋はどうですか?』と聞いてきて。『序盤のこの手がおかしかったでしょうか?』と」と、珍しく質問をしてきたという。
杉本八段は「私も聞かれても困るけど、藤井君が指したから正しいんじゃないの?というしかない」と苦笑。そして「かなり痛い敗戦だったんだろうなって」と藤井二冠の心中を察していた。