ユーミンワールド届ける!4年ぶり新アルバム&ツアー発表 コロナ禍の今だからこそ
シンガー・ソングライターの松任谷由実(66)が、4年ぶり39枚目のオリジナルアルバム「深海の街」を12月1日に発売することが8日、分かった。コロナ禍という慣れない環境下で創作活動を行い、仕上げた渾身(こんしん)の1枚となる。来年9月からは全国60公演に及ぶコンサートツアーを行うことも決定。2022年7月まで10カ月の長旅を、新作を引っさげて走り抜ける。
パワーアップした女王が、10カ月がかりで全国にユーミンワールドを届ける。
1972年のデビューから時代の空気や色を楽曲で表現してきたユーミン。新型コロナウイルスが地球規模で影響を与えている今年こそ、楽曲をアルバムとして残すべきという本人の熱い思いから、オリジナルアルバムの制作に没入した。
長いキャリアでも経験したことのない苦境の中で作り上げた意欲作には、昨年9月にリリースされた「深海の街」や「あなたと わたしと」、「雪の道しるべ」、「知らないどうし」など全11曲を収録予定。ドラマや映画に主題歌として使用された話題曲を、一挙に収めている。
本作を引っさげた「松任谷由実 コンサートツアー 深海の街」も開催決定。来年9月30日の神奈川・よこすか芸術劇場を皮切りに、22年7月9日の兵庫・神戸国際会館でのファイナルまで全国60公演を回る予定だ。
ユーミンは楽曲だけでなく、ステージや衣装などド派手演出でもファンを楽しませてきた。16年に発売されたオリジナルアルバム「宇宙図書館」のツアーでは、空間がゆがむ書庫をイメージしたセットで自己最多となる80公演を成し遂げた。
今作のタイトルになっている「深海の街」は、“脳内リゾート”というアイデアを元に浮遊感のあるメロディーを落とし込んだ。コロナ禍で疲れた人々の心を癒やすべく、アルバムとともに60公演のステージでも癒やしを全国に波及させる。