小沢一郎氏 学問が権力の奴隷になるとどうなるか…核開発を例に危惧

 小沢一郎衆議院議員が9日、ツイッターに3連続投稿。日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題について「学問が道徳に関係なく単なる権力の奴隷となれば、どうなるか。核開発を見れば明らか」と菅首相の姿勢を危険視した。

 小沢氏は「(1)できるだけ殺傷力の高い新兵器を開発してくれ、憲法に関係なくこの法案を正当化する学説を考えてくれ。学問というのは常に政治と緊張関係にある。学問が道徳に関係なく単なる権力の奴隷となれば、どうなるか。核開発を見れば明らか。今問われているのはそういうこと。この政権では国民は不幸になる」と核開発になぞらえた。

 続く投稿で「(2)あれは研究するな、これも研究するな、これだけやっていればいいと、まともに研究の内容すら理解していない総理から次々に指示が飛んできて、大学の研究者はやる気が出るだろうか。こんな国では研究できないと、どんどん日本の知性は海外に流出するだろう。総理がやっていることは学問の破壊である」と研究者の国外流出を危惧。

 さらに小沢氏は「(3)総理は自分を礼賛する学者だけが正しいと思っている。つまり自分に間違いはない、自分の認識が正しいと思っている。思い上がりも甚だしい。何も見えていない。まともな認識力の持主は、隠蔽・改竄・虚偽答弁を指揮したりしない。善悪の判断すら出来ない人物が学術会議人事に口を出すなどあり得ない」と批判した。

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