秋元康氏 筒美京平氏を追悼「いろいろ教えていただきました」…多くの名曲でコンビ
作詞家の秋元康氏が、7日に80歳で死去していたことが12日に分かった作曲家・筒美京平さんを同日、追悼した。
筒美さんと秋元氏のコンビは、歌手でドラマーの稲垣潤一の「ドラマティック・レイン」や、歌手・小泉今日子の「なんてったってアイドル」、「夜明けのMEW」、故本田美奈子.さんの「1986年のマリリン」、少年隊の「デカメロン伝説」など、1980年代を代表する多くの名曲、ヒット曲を生み出している。
「突然の訃報にショックを受けています」という秋元氏は「僕が22歳の頃、レコーディングスタジオでお会いしてから、幾度となく、食事に誘ってくださいました」と出会いを明かし、「とても、お洒落な方で、料理やワインの選び方など、いろいろ教えていただきました。『◯◯はどう思う?』とか、『◯◯は何で売れてるの?』とか意見を求められるたびに、僕なりの考えを話すと、『ふ~ん』と笑いながら頷いていたやさしい眼差しを思い出します」と、若き日に受けた筒美さんの教えを回想した。
「“ヒットとは何か”をいつも考えてお仕事をなさっていた気がします。その時々の時流に合わせながらヒットを飛ばし、それでいて、どんなに月日が流れても古くならない筒美京平作を改めて、リスペクトいたします」と、筒美作品における流行と普遍性との絶妙なバランスを指摘。
「ここ数年、お会いできなかったのが残念ですが、それも筒美京平先生らしい美学だったのかとも思います。安らかにお眠りください。合掌。」と、かねて自宅で病気療養中だったという筒美氏の心中を推察していた。