新井浩文被告側「民事上の和解が成立」 控訴審初公判で無罪主張
派遣型マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪に問われ、一審で懲役5年の判決を受けた元俳優・新井浩文(本名・朴慶培)被告(41)の控訴審初公判が12日、東京高裁で開かれた。新井被告は出廷せず弁護人のみが出席し、罪の成立を認めた一審判決に対して、「事実誤認があり、量刑不当」と主張。「今回の行為は、Aさん(女性)の抗拒を著しく困難にするとは言えません」とし、改めて無罪を主張した。検察側は控訴棄却を求め、即日結審。11月17日に判決が言い渡される。
弁護側は新たな証拠として採用された文書に関し、「民事上の和解が成立している。慰謝料の支払いの事実を含め、Aさんに確認済み」とした。
昨年9月の一審初公判段階では、新井被告が起訴前に示談金として2000万円を提示したが拒否されたことが明かされていた。
昨年12月の一審判決によると、18年7月1日、新井被告は都内の自宅で女性に乱暴した。「暴力や脅迫は一切やっていない」と無罪を主張していた弁護側は、判決を不服として即日控訴。その後に新井被告の保釈が認められた。