柳沢慎吾、樹木希林さんの言葉で引退踏みとどまった
俳優の柳沢慎吾が18日、フジテレビ系「ボクらの時代」に出演し、2018年に亡くなった女優・樹木希林さんの言葉で引退を踏みとどまっていたことを明かした。
この日はタレント・小堺一機、関根勤との「ぎんざNOW!」出身3人でのトーク。柳沢は自ら「辞めたいと思ったことあります?芸能界を」と切り出した。辞めることは考えたことがないという2人に対して、柳沢は「あります。もう辞めようかなって」と告白した。
20代のころに、仕事が忙しすぎて「頭がパンパンになって」しまったことがあったという。当時は、NHKの連続テレビ小説「はね駒」(1986年)に出演中。ほかにもドラマを掛け持ちしていた。
そんな時に、「はね駒」で共演していた樹木さんから「家に送って」とお願いされ、帰りの車中で「今、大変でしょ。辞めたいと思ってるでしょ」とズバリと指摘された。柳沢が「睡眠不足もあるし、明日のせりふも覚えなきゃいけないし、ドラマ5本はきついです」と正直に告白すると、樹木さんは「若いからできるのよ。今が頑張り時よ。好きで入ったんでしょ、だったら最後までやりなさいよ」と尻をたたいたという。
さらに「今は大変だけど、1日が早いからすぐ終わるよ」と暗示めいた言葉。柳沢は当初、「何を言ってるのかな」と理解し切れなかったが、後になって「本当にその通りでした。あっという間にどんどん終わっていく」と苦しい時期が気づいたら通り過ぎていたことを明かした。自身がギリギリの精神状態になっていたことを察して、的確に激励してくれた大先輩に「すごいですよ」とあらためて敬意を示していた。