「五等分の花嫁」不正Tシャツ販売 講談社「断固たる姿勢で臨む」
出版社の「講談社」は20日、公式ツイッターなどに「『五等分の花嫁』違法Tシャツ所持、摘発のお知らせ」と題した文書を広報室名義で発表。「週刊少年マガジン」で連載されていた、アニメ化もされている人気コミック「五等分の花嫁」のキャラクターを不正に複写したTシャツを販売目的で所持していたとして、著作権侵害の疑いで島根県隠岐郡の会社員(41)と、山梨県南アルプス市の自営業(38)の2人が同日に山口県警に逮捕されたことを明かした。
文書によると、両容疑者は、今月20日、権利者に無許諾で製造された「五等分の花嫁」のTシャツ数点を販売目的で所持していたとして、逮捕された。2人は「五等分-」などのキャラクターを不正に複写したTシャツ合計50枚を所持していたという。
最近では、違法にマンガを読めるような海賊版サイトがあるが、同社は、著作権侵害について「海賊版サイト以外にも幅広い分野に及んでいます」と説明。「今回のように著作権者の許諾を得ずにTシャツなどのグッズを製造・販売することも漫画家らの創作行為の価値をないがしろにした、きわめて悪質なものです」と厳しく断罪した。
最後は「著作者や正規品をご購入されたファンの方々の利益を守るため、また著作権を侵害する行為の拡大や蔓延を防ぐために、弊社は今後も刑事告訴・民事提訴等の断固たる姿勢で臨んでまいります」と伝えた。