スティーヴ・ウィンウッド スペンサー・デイヴィスさんを悼む
英国出身の世界的なロックミュージシャン、スティーヴ・ウィンウッドが21日、公式サイトに、かつて所属したスペンサー・デイヴィス・グループのリーダー、スペンサー・デイヴィスさんを悼む声明を発表した。デイヴィスさんは19日に81歳で死去した。
ウィンウッドは声明で「僕は13歳頃からスペンサーを知っていた。彼は22歳ぐらいだった」と、デイヴィスさんとの出会いを振り返った。ウィンウッドが兄マフと共にスペンサー・デイヴィス・グループのメンバーだった時代、グループは「ギミ・サム・ラヴィン(愛しておくれ)」や「キープ・オン・ランニング」といった、いまやロック・クラシックとなっているヒット曲を生み出した。
「スペンサーは英フォークシーン初期のパイオニアで、フォーク・ブルース、R&Bを取り入れた。彼は僕の音楽の好みに影響をおよぼし、僕が初めて見た12弦ギターを持っていて、レッドベリーやビッグ・ビル・ブルーンジーの音楽に魅せられていた」と、デイヴィスさんの音楽的なバックボーンについて説明。兄マフから大きな影響を受けたウィンウッドだが、デイヴィスさんも「あの頃、僕にとって兄貴のようだった」という。
ウィンウッドは「彼は間違いなくビジョンを持った人物で、60年代の米国におけるブリティッシュ・インベイジョンのパイオニアの一人だった」とデイヴィスさんをたたえ、「彼は僕をプロのミュージシャンへの道に導いてくれたと感じていて、感謝している。サンキュー、スペンサー」と、感謝で声明を締めくくっている。