井頭愛海 味わえた2度目の青春 デビュー8年 主演射止めた「鬼ガール!!」

 かわいらしく鬼のポーズをとる井頭愛海(撮影・高石航平)
 リラックスした表情でカメラを見つめる井頭愛海(撮影・高石航平)
 笑顔でカメラをのぞき込む井頭愛海(撮影・高石航平)
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 女優の井頭愛海(いがしら・まなみ=19)が、16日から全国公開となった初主演映画「鬼ガール!!」で銀幕に輝いている。2012年の「第13回全日本国民的美少女コンテスト」を契機に芸能界入りした井頭にとって、同作は苦節8年で主演を任された渾身(こんしん)の一作だ。地元である大阪が舞台の映画で、奥河内の自然に囲まれながら初主演作に体当たり。故郷で座長として奔走した映画作りや、自身の青春の日々を語った。

 初主演の看板を背負って挑んだ作品がついに封切り。「地元での撮影で、ご縁を感じました。任されたからには役目を果たそうと本気の気持ちで挑みました」。

 突如舞い込んだオファー。撮影中は毎日が必死だったが、環境とポジティブな性格にも救われた。「最初は考え過ぎちゃったりとか主演だからと構えていた。セリフも多かったけど、同年代のキャストにも支えてもらい、控室もにぎやかで本物の学校みたい。逆にこのインタビューの方が緊張します(笑)」。屈託のない笑顔と正直な性格で、ぶつかっていった。

 物語の舞台である大阪の奥河内は、井頭の実家にほど近いロケーション。高校1年で単身上京し、初主演作で地元に“凱旋”した。「実家が本当に近くて撮影現場から通えちゃう距離。空気がきれいで自然豊かな所なので、撮影中は目が癒やされてました」。都会で無機質なビル群を見慣れているだけあって、故郷でのロケはリフレッシュにもなった。

 井頭は小学6年からレッスンのため週末のたびに単身新幹線で上京。中学時代も年2回しか活動しない茶道部に在籍し、青春時代の多くを一人前の女優になるために投資した。

 映画は、鬼族の末裔である女子高生が正体を隠しながら青春を謳歌する姿が描かれる。「2度目の青春が味わえた。目の前のことをこなす学生生活だったので(撮影は)毎日キラキラしていた。高校生活の延長線上を味わった」。

 学生時代の努力が実を結び、8年がかりで手に入れた初主演。「アイドルグループ(X21)でもCDも出させてもらって、イベントも経験させてもらった。あっという間だったけど、長かったなと思います」。

 来年3月には20歳の誕生日を迎える。「やり遂げたという思いはありますが、まだまだ上を目指して頑張っていきたい。これで満足したくない気持ちの方が大きい。映画で賞をもらえる女優になりたいです」。並々ならぬ向上心と関西人らしいガッツを武器に女優として羽ばたいていく。

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