カンテレ（関西テレビ）は２１日、アニメ「鬼滅の刃」を２３日から１２月４日まで、金曜午後７時（関西ローカル）でレギュラー放送すると発表した。映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開後３日間で興行収入４６億円を突破するなど、空前のブームを起こしているアニメの再放送が、金曜のゴールデンタイムに急きょ編成された。今月１０、１７日に「土曜プレミアム」枠で２週連続放送し、反響を受けてのレギュラー化という。

　同時間帯は７月２４日まで上沼恵美子司会の「快傑えみちゃんねる」を２５年間放送した枠。後番組はフジテレビ制作の「坂上どうぶつ王国」が放送されていた。

　カンテレは９月２８日の改編会見で、同枠について「総合的に考えて、１０月改編では引き続き『坂上どうぶつ王国』を放送させていただく」とフジの番組をそのまま関西でも放送していくことを説明。「今後は（自社で）作るということを含めて検討している」と「えみちゃんねる」のような自社制作番組への切り替えを検討しているとしたが、１２月４日まで「鬼滅」で埋まることになった。同局関係者は取材に対し、「１２月４日以降についてはまだ決まっていない」としている。

　同局の総合編成部・乾正志部長は「鬼滅」のレギュラー放送について、「『土曜プレミアム』で２週にわたり放送したところ、視聴者の方々から絶大なご支持をいただきました。そして、お届けできなかった回の放送を望む熱い声が多数寄せられています」とコメントを発表した。

　２３日は第６、７話を放送。第６話では、主人公・炭治郎が鬼殺隊の初任務として、毎夜少女が失踪しているという北西の町に向かう。第７話では、３人に分裂した鬼に追い詰められた炭治郎が、沼へ飛び込むというストーリーとなっている。