仲本工事「誇りに思います」 「志村のおかげで…」亡き盟友の特別賞を代理出席
新型コロナウイルス感染による肺炎で3月29日に死去したタレントの志村けんさん(享年70)に「第36回ATP賞テレビグランプリ」特別賞が贈られ、22日に都内で開催された授賞式に、ザ・ドリフターズのメンバー、仲本工事(79)が代理で出席した。賞を選定するテレビ製作者に対して、志村さんが「夢と希望を与えた」ことでの受賞。亡き盟友の功績を、仲本は「ドリフの仲間が賞をいただけたのは喜ばしい」とかみしめた。
バラエティー番組を通じて、お茶の間に笑顔を届け続けた生きざまが表彰された。会場ではTBS系「8時だョ!全員集合」のコント映像が流れ、志村さんが語っていた「マンネリにたどり着くまでが大変なんです。ほとんどの人が、そこまでたどり着けない」という“笑いの神髄”も紹介。「真のコメディアン」というアナウンスと共に、栄えある受賞が告げられた。
志村さんの名前が刻まれたクリスタルトロフィーを代わりに受け取った仲本は「やっぱり志村けんというのは偉大ですね。志村がいなかったら、この賞があることさえ、私は知らなかったです」とユニークな表現で称賛。志村さんが亡くなってから初めての公の場で「志村のおかげで賞をいただけて、ドリフにとっても初めてですので、誇りに思います」と胸を張った。
志村さんの突然の旅立ちから半年が過ぎ、地元の東京都東村山市では銅像建立の計画が進んでいる。クラウドファンディングで1500万円以上の寄付が集まっており、仲本は「志村の銅像なんかもできるみたいで。いかりや(長介)さんはできなかったのに、志村は本当に幸せ者だったと思います」とニヤリ。故人となったドリフメンバー2人を、いたずらっぽく比べた。
式典には、ドラマ部門最優秀賞に輝いたテレビ東京系「コタキ兄弟と四苦八苦」に出演した俳優の芳根京子(23)、滝藤賢一(43)、古舘寛治(52)も出席した。