羽生九段 リベンジ星 前人未踏タイトル100期へ

 将棋の羽生善治九段(50)が豊島将之竜王(30=叡王との二冠)に挑戦する、第33期竜王戦七番勝負第2局第2日が22日、愛知県名古屋市の万松寺で指され、羽生九段が96手で勝利。対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。第1局で同棋戦七番勝負史上最短手数となる52手で敗れたが、鮮やかにリベンジに成功。タイトル通算100期に達成に向け、勢いのつく勝利となった。

 序盤、中盤、終盤とスキのない指し回しで豊島竜王を圧倒。手数こそ倍近かったものの、終局時間は午後5時10分と、第1局と1時間も差のないスピード決着で華麗なるリベンジ星を挙げた。

 完勝譜にも、羽生九段は「ずっと際どい展開なんじゃないかと思って指していた」と淡々。それでも「何とか(豊島玉が)寄ってるんじゃないかという手順が見えてきて、勝ちになったかなと」との言葉通り、最終盤の92手目に7九角と指すと、勝利を確信した際の特徴である手の震えが、明らかに見られた。

 羽生九段は94年1月の第63期棋聖戦第4局で、谷川浩司王将(58=当時)にタイトル戦史上最短手数の49手で敗れたが、次局を制し3勝2敗で防衛に成功した。持ち前の“切り替え術”は、四半世紀を経ても健在。前人未踏のタイトル100期へ向け、大きな反撃の1勝となった。

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