藤井二冠 あぁ…3連敗で力尽きる 今年度中の三冠&九段昇段幻に…
将棋の藤井聡太二冠(18=王位、棋聖)が26日、東京・将棋会館で指された第70期王将戦挑戦者決定リーグ3回戦で、永瀬拓矢王座(28)と対戦し、165手で敗戦。通算0勝3敗でタイトル挑戦の可能性が消滅し、今年度中の三冠達成&九段昇段はならなかった。
居飛車党に転向した後手番の永瀬王座が、約3年ぶりとなる四間飛車を採用。想定外の戦いを「全然予想していなかった。序盤で工夫されて、こちらが損な形になってしまった」と振り返った。
それでも粘り強い指し回しで一時は優勢となったが、得意の終盤で再逆転を許し、最後は完敗。「チャンスが来たような場面もあったかとも思いますが、難しくて分からなかった」と力なく話しつつ、「全力を出して最後まで指したい」と、残り3戦への思いも口にした。