大阪都構想住民投票 賛成の吉村知事「SNSで呼びかけて」世論調査きっ抗
政令指定都市の大阪市を廃止して4特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票が1日実施され、即日開票される。僅差で否決された2015年以来2度目で、今回も市民の賛否は拮抗(きっこう)しているとみられる。最後の週末に入った10月31日も両派が舌戦を展開した。約130年続く大阪市を残すのか、新たな自治の形を選ぶのか。判断が注目される。
大阪維新の会代表の松井一郎市長(56)は吉村洋文府知事(45)と若者の街・アメリカ村で説明会を実施。吉村知事は「若い方、投票に行ってください!」「SNSで投票を呼びかけて」と“お願い”。松井市長も「世論調査の結果、ご存じですね。勝っても1ポイント、負けても1ポイント。そこにいるんです」と訴えた。
反対派の自民党は北野妙子市議団幹事長が繁華街・難波でマイクを握り、財政悪化の懸念があると主張。「大阪市がなくならないよう、明日の投票は反対と書いてください」と呼び掛けた。
市選挙管理委員会によると30日までに約36万人が期日前投票を済ませた。15年の投開票2日前より約6万人多かった。