大阪府の吉村洋文知事（４５）が２日、大阪府庁で囲み会見に応じた。１日に投開票された住民投票で大阪都構想が否決されたことを受け、国政転身の可能性を聞かれ「ないです。国会議員になって、国政自体をどうこうしたいという思いはない」と否定した。

　吉村知事は１日夜の会見で、府知事の任期を全うするとし「その後どうするかは任期満了後に判断する」と発言していた。この日の囲み会見では「もともと短い期間ですけど国会議員でしたので、国家議員をやめて市長になって知事になって、大阪の成長を実現させるための都構想をやろうというのでここまで来ている」と説明した。

　その上で「もともと政治家であり続けたいと思って、政治家をやっているわけじゃないです。なので、国会議員になるつもりはないです」と断言した。

　松井一郎大阪市長に代わる大阪維新の会の代表就任についても「（松井一郎代表との）二枚看板でやってきた。否決されたのは、僕自身にも責任がある。今、僕自身で判断できるということではない」と明言を避けた。