トランプ氏の勝利宣言にバイデン氏も強気「結果を楽観視している」
米大統領選は3日開票が始まり、前代未聞の大接戦となった。再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(74)が激戦だった南部フロリダ、中西部オハイオ両州を制した。政権奪還を狙う民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は地盤の東部、西部州を押さえた。トランプ氏は4日未明、支持者らを前に演説。「はっきり言って我々が勝った」と、早くも勝利宣言にも近い言葉も飛び出した。
一時は世論調査で10ポイント以上もトランプ氏をリードするなど、下馬評が高かった民主党のバイデン氏。東部と西部の大都市部は手堅く押さえたが、よもやの苦戦を強いられた。4日未明、トランプ氏に先んじて地元の東部デラウェア州ウィルミントンで演説し「現状には満足だ。結果を楽観視している」と、時折笑顔を見せて強気の発言を繰り返した。
新型コロナウイルス対策のため、会場は車の中で演説を聴くドライブイン形式に。バイデン氏は期日前投票の増加で開票作業に時間がかかっているとした上で「全ての票が数えられるまで選挙は終わらない」と指摘。マスクを着けたジル夫人を伴って壇上に上がったバイデン氏に、支持者らが激励のクラクションと拍手を送った。
「勝者を決めるのは私でもドナルド・トランプでもなく、米国民だ」とも強調。郵便投票で状況が変わった場合に「民主党が選挙を盗んだ」と主張する構えのトランプ陣営をけん制した。