米大統領選、郵便投票で波乱!? 2日の消印あれば有効票…結果判明に数日かかる州も
米大統領選は3日開票が始まり、前代未聞の大接戦となった。再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(74)が激戦だった南部フロリダ、中西部オハイオ両州を制した。政権奪還を狙う民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は地盤の東部、西部州を押さえた。トランプ氏は4日未明、支持者らを前に演説。「はっきり言って我々が勝った」と、早くも勝利宣言にも近い言葉も飛び出した。
新型コロナウイルス感染を警戒して空前の規模に達した郵便投票が鍵を握る。集計作業に時間がかかることから、接戦になった場合は結果判明に数日かかると見込む州もある。トランプ大統領はこの日の演説でも「詐欺と不正が行われている」と話した。「郵便投票は不正」と決め付け法廷闘争の構えを見せており、波乱含みだ。
フロリダ大教授が運営する米選挙プロジェクトによると、期日前投票は1億人を超え、内訳は郵便が約6490万人、直接投票が約3590万人。前回大統領選の投票総数の73%ほどで、投票者の党派が分かる州に限れば民主党が45%、共和党は30%だった。
米国では選挙の運営は各州選管に委ねられている。郵便投票は9月4日の南部ノースカロライナ州を皮切りに各州で始まり、中西部オハイオ州では11月2日の消印があれば13日までの到着分を有効票と認めるなど規定も多様。東部ペンシルベニア州では処理作業に着手できるのが3日からで、6日までの到着分を有効票と見なすことから、結果判明がずれ込む可能性がある。